2017年05月11日

減塩味噌とは何だろうか?

※この記事の「減塩味噌」は、特定の商品に基づいた数値を用いています。
 この商品は存在しますが、すべての「減塩味噌」について、成立する記事ではありません。

 某社の社員食堂には、「味噌汁サーバー」なるものが存在する。
 サーバーは2台あって、一方は「合わせ味噌」他方は、「減塩味噌」である。
 この「減塩味噌」。きっちり説明が書かれていて、
・(当社)標準の味噌は塩分濃度 9.3%
・それに対して、10%カット(つまり、塩分濃度 8.37%)
 となっている。

 では、味噌汁一杯当たり、どの程度「減塩」なのか?
 早速計算してみよう。
 味噌汁のレシピを探してみると、一杯当たり 10g〜20g 程度でばらついている。
 ここでは、多めの20gを採用すると

・標準味噌 味噌汁一杯当たり 20g×9.3% = 1.86g
・減塩味噌 味噌汁一杯当たり 20g×8.37% = 1.674g

 その差は 1.86g - 1.674g = 0.186g となった。
 これでは、量がピンとこないので、小さじで換算すると、おおよそ小さじ 1/33。

 さて、どうだろうか?
 確かに、「塵も積もれば山となる」のも、「塩分は少ないに超したことはない」のも、事実である。
 が、「減塩味噌」というイメージと、味噌汁一杯当たりの食塩の差は、小さじ 1/33 というイメージは一致しただろうか?
 案外、「減塩だから」と(安心できるほどの差ではないにもかかわらず)妙に安心してしまったりという事はないだろうか?

 やはり、「減塩」というイメージだけではなく、「どのくらい減塩なのか?」という認識は必要なのだろうと思う次第であった。

※ちなみに、ここで紹介した「減塩味噌」は、標準味噌に対して10%減と、「減塩幅」は他の商品と比べると少ないです。
 が、標準味噌(9.3%)が、そもそも、塩分少なめで、他社の減塩味噌並みの塩分量であるということを、付記しておきます。

posted by 麻野なぎ at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感
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