まあ、タイトルほど大げさな内容ではないのですが
まず、節気さん Bot の紹介から。
Twiter 向けに、そういう Bot を書いております。
詳しくは、
http://www.nagi.asano.name/twit_bot.html
をご覧いただけばと思います。
また、具体的につぶやいている内容は、
http://twitter.com/asano_nagi/sekki-series
のリストで確認いただけるかと。
さて、この Bot ですが、実は、Twitter のリアルタイム性に着目したものです。
もともと、二十四節気の該当日に、それをつぶやくということからスタートしたのですが、この、二十四節気、単に、「今日は(たとえば)夏至です」というだけではなく、「今日のxx時xx分が夏至です」という、時刻まで定義されているものです。
そういうわけで、その時刻に、「ただいま夏至です」というつぶやきをする、というコンセプトで始まったわけです。
そうすると、二十四節気の正確な時刻が必要なわけですが、これは、国立天文台の「暦要項」というページ
http://www.nao.ac.jp/koyomi/yoko/
で入手できます。
この Bot も当初、このページから入手した情報を元に、つぶやきのタイミングを決めていました。
さて、本日、二十四節気のタイミングを、Bot のプログラム内部で計算するように変更しました。
もっとも、内部で計算しましたといっても、本質的には、『日の出・日の入りの計算』(長沢工著、地人書館)の内容を流用しているわけですが。
この計算式は、非常に精度が高く、おおむね30秒くらいの精度で、二十四節気の時刻や、新月・満月の時刻などを算出できます。
それでも、数秒の誤差が、(つぶやくときの、時刻表示が分単位なので)見かけ上1分の誤差になることがあります。
結果的に、わざわざプログラム内部で時刻を計算して、それが、国立天文台の発表と異なるという結果になります。
ここで、苦労して自力で計算するよりも、天文台の発表をそのまま使った方が良いのではないか? むしろ、そのまま使うべきではないのか? と、そういう思いに悩まされるわけであります。
まあ、そう悩みながらも、やっぱり、「自分で計算してみたい」という欲求から、本日から、「自力計算バージョン」で出発するわけですが。
【時間区切りの怖さ】
さて、ここまでは、計算結果に数秒〜30秒以内の誤差があり得る、それが、見かけ上1分の誤差になって表れるというお話でした。
ただ、「時間区切り」というものがあるので、本当は、もっと恐ろしい誤差が出る可能性があります。
たとえば、冬至が、ある年の 12/20 25:59:58 などというポイントで発生するとしましょう。わずか5秒の誤差で、12/21 00:00:03 秒が、冬至であるという計算結果が出かねません。
そうすると、世の中より、1日遅れて、「今日は冬至です」というつぶやきをしかねないのです。
冒頭の、「1分の誤差」は、なんと言っても、「国立天文台の発表に対して、数分の誤差はあります」といって、認められる範囲だと思いますが、「今日は冬至です」が、翌日になってしまったら、ちょっと様にならないなぁと思うわけであります。
ま、ここ数年は、こんなシビアなタイミングはないようですが。
時間区切りという話では、関連して、「日本と中国における旧暦の日付がたまに、1日異なる」という現象も発生します。
これは、日本と中国の時差が1時間あることと、旧暦の「(その月の)1日は、朔(新月)の瞬間を含む日」という定義の関連です。
つまり、日本時間の午前0時から1時の間に朔の瞬間があると、中国時間では、まだ前日ということになります。
つまり、日本時間1月10日の午前0:30 が朔の瞬間であれば、1月10日が日本における旧暦の1日(ついたち)となります。
しかしながら、中国では、その瞬間1月9日なので、1月9日が、中国における旧暦の1日になるわけです。
さらに、ベトナムあたりまで範囲を広げると、旧暦の「月の決め方」の関係で、(旧暦における)新年が、一ヶ月近くずれると言うこともあるようです。
2010年04月18日
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