2010年11月25日

月齢カレンダーの問題

この記事を書いているとき、既に、2010年も年末の兆しが見え、来年のカレンダーの話題がちらほら聞かれている。
その中で、「月齢表示のあるカレンダー」というのが一定の関心を集めているようである。
ただ、この種のカレンダー、表示方法故にいくらか誤解というか、誤ったイメージを与えているのではないかと思う次第である。

手元に、2011年の月齢カレンダーがあれば、1月1日の月齢を見て欲しい。
もしも、26.4 と書かれていれば、そのカレンダーは、「正午月齢」を表示していることになる。
月齢というのは、新月の瞬間から単純に日数をカウントしたものである。ただ、1日単位だけではなく、1日で、ひとつ月齢が進むように小数点付きで表示していることが多い。
そうなると、たとえば、午前0時の月齢が、10.0 だとすると、午前6時は 10.25、正午は 10.5、午後6時が10.75。そして、翌日の午前0時が11.0となる。
このように、「今日の月齢」というのは定義できないことになる。
では、月齢カレンダーに書かれている「今日の月齢」は何かといえば、ある時刻の月齢を以てその日の月齢を代表させているわけで、多くの月齢カレンダーで、正午月齢を代表としているわけである。
このほかにも、たとえば、天文暦だと、20時や、21時の月齢で代表させているケースも多い。

これから言えるのは、月齢カレンダーに正午月齢が表示されてても、「今」の月齢はそれとは異なると言うことである。
たとえば、午後6時であれば、0.25を足せばよいし、午前6時であれば、0.25を引けばよい。

表示されているのが正午月齢だと言うことは、ちょっとおかしなイメージを与えることがある。
たとえば、2011年4月3日の月齢は、「29.3」と表示されていると思う。そして、翌4月4日は、「0.5」と表示されていると思う。
「新月」は、どちらの日付になっているだろうか?(正解は、4月3日)
月齢0.5の4月4日ではなく、月齢29.3の4月3日が新月というのは、奇妙な感じを抱かないだろうか?

実は、このときの朔(新月)の瞬間は、4月3日の23:32と、ほとんど一日の終わりになっている。
この瞬間が月齢0.0であり、確かに、4月3日が新月なのであるが、表示されている月齢が正午月齢であるため、新月から約半日経過した、4月4日の月齢が、0.5と一見新月の日の月齢に見えるわけである。

これと関連するのだが、、月齢カレンダーにはたいてい、「満月」や「新月」・「上弦」「下弦」の日付が入っている。
これも、どうも、「その日の夜に」というイメージが与えられてしまうらしい。
ところが、2011年3月20日には、午前 3:10 と言うところで、「望(満月)」を迎える。
カレンダーには、「3月20日は満月」と記されるわけだが、厳密には、前日の夕方に昇って朝6時頃に沈む月が満月の瞬間を含んでいるわけで、当日の夜に登る月は、既に満月を過ぎているということになる。
このときの満月を楽しみにして、3月20日の夜を待っていると、ちょっと外れるというわけである。
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