この記事は、まさに、雑感という内容になります。
とまれ、この記事を書くきっかけになったのは、(少々古い話ですが)「ドメインを整理しよう」と思い立ったことです。
もともと、本名に対応した、keiichi.fujiwara.name というドメインと、ペンネームに対応した、nagi.asano.name というドメイン(と、あと、いくつか)を持っており、メインのWeb は、こちらのドメインで運用していました。
このドメインを廃止して、axis.blue というドメインに統一して、Webのほうもそれで運用しよう。ついでに、このブログも、
http://koko.axis.blue/ というドメインを割り当てました。
個人的には、かなり大きな変化になりますので、まあ、ドメインに関していいろいろと思うところを書いてみようと思い立ったわけです。
さて、インターネットというものと関わり始めた(単なるユーザーですけど)のは、1995年頃になります。
ちょうど、Windows 95 が出て、インターネットなるものが騒がれ始めた、ちょうどその頃です。
この頃、運用面ではほとんど知識が無かった頃ですが、メールアドレスにしても、Webのアドレスにしても、「プロバイダからの借り物」を使うしか選択肢がありませんでした(私にとっては……以下、同じ)
ただ、Webのアドレスは、致し方ないものの、その頃既に、いくつかの「メール転送サービス」が存在していました。
アドレスをひとつもらって、そのアドレス宛のメールを、別のメールアドレスに転送してくれるというものです。
これを使うと、見かけ上、「プロバイダのものではないメールアドレス」を持つことができます。
私にとって、「プロバイダのものではないメールアドレス」は、あこがれでして、といっても、「ドメインを取得して云々」という運用知識も無い状態で、これは、願ってもないものでした。
その中のひとつに、qua.net というサービスがありました。
メールアドレスとして使うと、(たとえば)nagi@qua.net となって、(@ を a と読み替えることで)アクア・ネット と称していました。
類似のサービスよりも、名前がスマートでして、大枚千円/年(おいおい)の料金を払って、使用していました。
が、「プロバイダを変えても、メールアドレスはそのまま」だったはずが、数年でサービス中止という事態に。
私自身、この、nagi@qua.net を、ほぼメインで使っていたので、かなり焦りました。ま、結局そんなに大きな問題は起こさなかったのですが。
実際、しばらくして、qua.net が、ドメインとして存在しなくなっているのを確認しました。
今なら、つかさず、qua.net を取得するのですが、当時は、そういう知識も無く……今思うと、悔やまれてなりません。
※2104年9月時点、qua.net は、ドメインとして存在しています。
さて、それからも、「プロバイダと関係ないメールアドレスが欲しい」という欲求を抱えつつ、でも、決定打も無いまま、数年が過ぎました。
そのとき、.name ドメインというものが降って湧いたのです。
この時点でも、ドメインを取得して運用するという知識は無かったのですが、.name ドメインは、「転送メールアドレスがおまけでついてくる」というシステムでした。
上述したように、nagi.asano.name というドメインを取得したので、nagi@asano.name という転送アドレスがおまけでついてくるわけです。
※これも、実際には、「漏れなくついてくる」というわけではなく、取得をお願いしたレジストラによっては、「転送メールはなし」というケースもあります。
これは朗報でした。
とにかく、「プロバイダに関係ないメールアドレス」が持てるのです。しかも、今回は、永続性があると思って良いでしょう。
しかも、.name というドメインは、お手軽に持てるので、これからどんどん広まります(これ、今となっては事実と違う)今のうちに(2002年頃)取得しておこう。
これが、.name ドメインとの出会で、そのまま今に至るわけであります。
ただ、この時点では、転送メールの設定はできても、
http://nagi.asano.name/ で、自分の Webを表示すると言うことはできませんでした。
さらに時は流れ、ふとしたきっかけで、「ロリポップでWebを開設する」ということをお手伝いすることになりました。
それ自体は難しいものではないですし、無事に開設までたどり着いたのですが、この時初めて、「nagi.asano.name でWebを運営するのは、実は簡単」と気づいたのでした。
結局、もう少しいろいろあって、(ロリポップではなく)現在の、さくらインターネットで、Webを開設し、nagi.asano.name でアクセスできるようになったと言うことです。
さて、そうなると、「qua.netを取得して、メールアドレスとして使うことができる」と気づきます。
気づきますが、qua.net は既に取得されていて、どうも、(私が)取得するのは困難です。
それでも、「もしかして、失効していない?」と、たまに調べていました。
と、今回、.blue という(それ以外にも多数)トップレベルドメインが使用可能になったという情報が。
今なら、(qua.net はだめでも)qua.blue はとれるのでは? と思ったのが運の尽き。
なぜか、気づいたその日には取得できず(商標申請のデータベースがおかしかったらしい)、その夜に、勢いで、axis.blue を取得してしまいました。
(その後、qua.blue も取得した)
で、勢いでとったものの、
・ドメインの運用コストがかさむなぁとか、
・今のままでも、メールアドレスとか、URL とか間に合っているのに、axis.blue とか、qua.blue とか何に使うの?
という、「そもそも取得する前に考えろよ」という問題にぶち当たったのでありました。
で、一晩悩んだ後、「あ、そもそも、axis.blue でドメイン統一しよう。.name って、あんまり広まらなかったし、(特に転送メールサービス込みだと)ドメインの維持費高いし」ということで、上述したように、.name 廃止、axis.blue で統一(あと、qua.blue は、家族のメールアドレス用に使用)ということでおちついたという次第でした。
おまけ、最近思うこと ever.green って、良いかもしれない。